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夏越大祓

ちょっと油断している間に今年も半年が過ぎてしまいました。
先日(6月30日)、
古来より伝わる神事、夏越大祓(なごしのおおはらえ)を
3年ぶりに上賀茂神社で見て(参加して)きました。


一般的に言う「夏越の祓(なごしのはらえ)」
この半年間に犯した罪や穢れを除き去る為の祓えの神事で、
6月30日に行われます。全国の神社でも行われているようですので、
見られた(体験された)方も多いのでは?
※ 因みに、大晦日にも後半年の穢れを祓う年越の祓
(上賀茂神社では御禊・大祓式)が行われるようですが、
残念ながらこれは見た事がありません。
(なんせ、必死でおせち料理詰めをしている時間帯‥σ(^^;;;)




夏越の祓と言って、先ず思い浮かべるのは茅の輪ですよね。
今年の茅の輪はこんな感じ。(今年は輪の部分(チガヤ?)が青い)
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朝10時、神官達がやって来て、
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くぐります。左→右→左と三周。
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神官達がくぐった後は私達見物客?も同じようにくぐります。
その時、上賀茂神社では、
「みな月の なごしの祓へするひとは ちとせのいのち のぶといふなり」と
心の中で唱えないといけないのですが、
ワタクシ、最後の方はいつもあやふやです(^^;;;爆
地元民としてはとーても恥ずかしい所行ですが、
実はこの茅の輪、私、初めてくぐったのはごく最近ナンです。
子供の頃からいつも見ていた茅の輪ですが、
(微妙に氏子ではなかった所為もあり)親が教えてくれなかったのと、
子供心に、なんだか怖くてくぐれなかったのです。
なんかね、異世界との結界のような気がしませんか?




さて、茅の輪くぐりが終わると、
神官達は神殿に近い橋殿で(たぶん)自らの穢れを祓う神事を執り行います。
これは実は3年前の画像です。紙を千切っておられるよう。
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実際、何をされてるかもひとつ良くわかってないので、つっこみご勘弁。
終わった後はこんな風に紙が・・。
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この後、神官達は神殿に向かいましたが、私はここで一旦帰りました。
夜8時からは夏越大祓のメインイベント「人形(ひとがた)流し」があります。
帰り際にパチリ。地元のおばさま方が慣れた感じでくぐっておられます。
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ところで上賀茂神社の境内にはこんな所もあります。
↓子供の頃いつも遊んだスペース。
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↓何か行事があると駐車場にされてしまうこの林、このままそっとしておいてほしい。
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その夜のメインイベント、人形流しには、
百人一首で、
「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」
(藤原家隆)と、詠まれていることもあり、
昼間の何倍もの見物客の方が来られます。
しかし私がまだ若かった頃は、もっとひっそりとしていて、
一度、ただ神社にいる蛍を見たくて友達と遊びに来た時、
真っ暗な境内で突然この行事が始まって、ほんとうにビックリしたことがありました。
残念ながら今は、神社側もより観光に考え方をシフトしているようで、
照明はコウコウと付けられ、いつもの解説放送があって‥と、
神事としての神秘性は失われてしまっています。 ‥致し方ないことでしょうか。


夜も神官が再度茅の輪をくぐるところから始まります。
そして、昼間もお祓いのあった橋殿で、人形流しが行われます。
↓ならの小川に置かれた松明(護摩木を積み重ねた)に火が入りました。
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右に見える旗のようなモノは、お祓いをしているエリアの結界を表す物だそう。

いよいよ、始まりました。
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↓人形。これは我家に毎年(町内から)配られるもの。
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この人形に、それぞれの氏名・年齢を書き、息を吹きかけて自分の気?を入れるなどしたものを
神官が祓詞を奏しながら、下のならの小川に流します。
聞くところによると、2万枚?も人形が(その上 車形?!まで)あるそうで、
全て流し終えるまで、結構な時間がかかりました。
ならの小川の上を人形が流れていくのもなかなか風情があります。
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最後に、
司った神官全員は自ら木の人形で、
そして観客全員は玉串でお祓いしてもらい、終了となりました。


それにしても、
この梅雨の真ん中で行われる神事なのに、カラッと晴れて、
境内では爽やかな風もあり、大変気持ちの良い一日でした。
そう言えば、夜の観客の中には着物をお召しの方が一人いらっしゃいました。
さすがに夜は人口密度が高くて暑そうでしたが。
着物熱やガーデニング病など‥、煩悩が多いワタクシ。
日々、穢れが溜まりまくってるんでしょうねぇ。
今年は年末の大祓式も、一度行っても良いかもしれません。
おせち料理は早々に済ませないといけませんけども!(無理か?)

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買って帰ったミニチュア茅の輪。玄関に掛けています。
※茅野輪と書いていましたが、茅の輪が正しいようで、直しましたm(_ _)m
by r_gardenspace | 2010-07-02 23:45 | 京都でのこと
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