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日本伝統工芸展/祖母の大島

せっかくの袷の季節だというのに、
ここの処ずっと、空いている時間は庭仕事。
土にまみれている間に季節は進んで帯付きでは歩けない!となる前に、
どうしても袷を着ておきたくて、
この週末、ちょっとガーデニングはお休みした。



出かけたのは、日本伝統工芸展(京都高島屋)
毎年の事だが、この展覧会、会期が短い!
今まで行こう行こうと思っている間に終わってしまっていた。
したがって、見るのは今回が初めて。
実を言うと、習っている陶芸の先生の作品が出品されている(毎年)
されているのに今までは行きもせず、失礼な生徒である(すみません)

しかし、
いやぁ〜005.gif  こんなに多いとは!
作品の八割方を見ても、先生の作品に行き当たらないので焦ったりして。
作品は主に陶芸、湿芸、金工、木竹工、染織、それに人形まである。
陶芸などは習っている事もあり、作り手の感覚に近い目で見てしまう。
アイデアの源流が垣間見えるもの、創造する苦労を感じさせるもの。
そして、製作の喜びが想像できる作品。それは湿芸や金工などもしかり。
でもこれを買う、あるいは使う方の気持ちはなかなかなれないもので。
これ、誰が買わはるのん?(先ずは売り物?)とか、
どこで使わはるのん?(美術館行き?やっぱりお茶会?)とか。
なのに、 染織になると、いきなり視線が変わる自分!
あ、これ、すてき〜!これならどんな帯(着物)があうかなぁ?
欲しいわぁ!…いや、年齢的に無理かな?…などなど。
金銭的に無理なんですけどね!



そんな、工芸品が絶対買えない私が着ていたのは
祖母の大島
相良刺繍が施された紬の袋帯(ヤフオク)
襦袢もこの日から袷。
帯揚げ、帯締めも袷に合わせて。
日本伝統工芸展/祖母の大島_c0206047_20233361.jpg
裄が短いですね。

  


着付けを習った理由の一つに、この大島が着たいというのがあった。
ある程度着られるようになって直ぐに着だしたのだが、それでも、
今まで10回ほども着ただろうか。
先日袖を通した時、とうとう縫い目が裂けてしまった。
今回が最後のつもりで着たが、まだまだ着たかったのでとても悔しい。
もともと祖母が着倒していたらしいので、まさに天寿を全うした大島と
言えるのかもしれない。
↑の写真は昭明下で色が赤くなってしまったが、実際の色は、
黒に見える濃い焦げ茶ベースに、おーきなブルーの格子という
数十年もの月日を感じさせないモダンなデザイン。
日本伝統工芸展/祖母の大島_c0206047_0162019.jpg


今、同じようなデザインの大島を捜しているが、
(値段的に可愛くてデザイン優秀…なのは)なかなか無い。



この日は工芸展鑑賞の後、
欲しかった羽織紐を求めて、高島屋含めて何軒かの店を物色。
結局、思ったようなのは見つからなかったが、
杵屋さんで一本購入。内容もここが一番充実していた。
その杵屋さんでさえ、今は数がない、と。  羽織紐を捜すのも難しい。
by r_gardenspace | 2009-10-26 00:18 | キモノ
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